こんにちは、あいです。
8月の終わりから長男がウィスコンシン州の大学寮でルームメイトと生活をしています。
彼には今まで部屋の片づけについて、小さい頃から1万回ぐらいは言ってきたように思いますが何にも効果はありませんでした。
でも、寮生活を始める1年ぐらい前から自然に部屋を片付けられるようになりました。
美しく整った部屋が良い事に自分で気が付いたのだと思います。
寮の部屋もとてもきれいに片付いていて香りまで整っています。
さて、今日はインテリアデザインにおける、日本とアメリカの学習方法の違いについてです。
私は大人になってからアメリカに来たので日本生まれ日本育ちです。
真面目に勉強した記憶は全くないのですが、日本の学習方法は圧倒的に暗記が中心です。
暗記が得意な人も多いようですが、私は暗記力がキーを握る勉強が、とても嫌いでした。
その事柄をキレイに覚えている事よりも、その事柄の成り立ちや関わっている背景や、使い方や、使えそうな可能性について自分で考えられる、という事に価値があるように考えています。
いまでこそ、そういう風に自分の考えとして持っていますが、学生時代の私は当然こんな風には考えてはおらず、単に「暗記ができないから勉強は嫌い」という風に考えていました。
30代半ばになってアメリカの大学で人生で初めてちゃんと学ぶっていう事に向き合う事になったのですが、アメリカでは暗記を求められることは基本的にありませんでした。
「どのようにそれを理解したのか。そしてどのようにその理解を応用したら問題が解決できるか」という風に、理解したことを何等かのアクティビティによって人に伝えるというアプローチが主流です。
子供の頃から「なんのために覚えるの?何に使うの?いつ使うの?」の質問を連発しては、「意味が分からないから勉強はしない」という選択を続けてきた私には、アメリカでの学習方法はとても自然に吸収できるものでした。
私は今インテリアデザインについて教えていますが、日本における一般的なインテリアデザインの学習は未だに暗記中心です。
有資格者で、実際の仕事現場で知識の引き出しはあるはずなのに、何の情報と何の情報の引き出しを開けたらよいのかの判断がつかない人が多いです。
脳の中の引き出しに暗記によって整理された情報は入ってはいるのですが、その情報の使い方を訓練されていないので使えない人が多いんです。
暗記できる事柄は、今の時代は「即、調べる」こともできるものなので、一番重要なのは「知識の使い方、応用の仕方」を知っている事だと考えています。
いわゆる日本の教育では、この部分に不足があるのではないかと感じることが多く、私のスクールでは、課題を通したアクティビティで、「知識の使い方を訓練できる」という事を一番重要視しています。
インテリアデザイナーは技術職です。知識を技術としてアウトプットできなければ戦力にはなりません。
この辺りの練習を必要としている方は、インテリアデザインの勉強を一通りされた方であったとしても受講を強くお勧めしたいと思います。
更に新しいスキルを磨いてみたい人、日本で一生懸命苦手な暗記と戦っている人の心に響けばうれしいです。
HAVE A BEAUTIFUL DAY
AI


