こんにちは、あいです。
今年のシカゴの夏はいつもより長かった印象です。
その反動か、この冬は「10年以上ぶりの寒い冬がくる」とも言われているようです。
さて、今回のニュースレターのトピックは以前にも触れたことのある、「バイオフィリックデザイン」です。
2025年もまもなく終わりに近づいていますが、やっぱりバイオフィリックには依然強い流れがあります。
改めてバイオフィリックデザインについて簡単に説明すると、人が自然との繋がりを求めたコンセプトでのインテリアデザインで、
観葉植物を積極的に取り入れるという感覚ではなく、自然光、新鮮な空気、自然の質感や素材など様々な角度から自然の要素を取り入れて、生活空間に有機的な空気を感じることを目指しています。
今までも何度もお伝えしてきていますが、インテリアのトレンドは社会背景に表れたなんらかの”新しい当たり前”への反論の瞬間に発生します。
このトレンドは、2020年のパンデミックやAIのすごい速度での進化に対する反動だともいわれていて、エクストリームな病気の流行もテクノロジーの急速な進化も、どちらも人が自然体でいる事とは対極にある要素です。
現代の生活は、ガラス、鉄、プラスチックなどの工業系の素材にあふれています。
何より何かにつけて液晶画面がついて回る事はなかなか避けられないのかもしれません。
いつの間にか、人工的な要素に囲まれた生活によって人々は、進化を求める一方で、心は自然に癒される事を求めているようです。
サステイナブルな生活というのも、結局はバイオフィリックデザインに通じるものがあり、人々はより人間らしくありたい願いを表現する方法も模索しているみたいです。
自然との繋がりを求めるというインテリアスタイルのコンセプトは実は古代からもあるのですが、
ガジェットやウェブやソーシャルメディアなど、外の世界に対する動きが活発な現代人にとっては、
人間らしさ、感情のバランスなど、外の世界と切り離した個々の心の世界の調整をする要素として、バイオフィリックデザインが大きな意味を感じるものとなってきています。
HAVE A BEAUTIFUL DAY
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