国際基準のインテリアデザインをアメリカからおとどけします

「ESID」環境に関わるキーワード

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シカゴのインテリアデザイナーのあいです。独自開発したインテリアデザイナー、コーディネーター養成講座には現在100名以上が在籍。無料講座も提供中。インテリアのノウハウやトレンドなどを随時ブログ等で発信しています。
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こんにちは。あいです。

こちらのインテリアデザイン業界において、「ESID」という言葉をよく耳にします。

ENVIRONMENTALY SUSTAINABLE INTERIOR DESIGN
日本語で表現されるところの「環境に配慮したインテリアデザイン」です。

いつもお話ししていますが、インテリアデザインにおける目的は「美しさと機能性の両立」です。

それに加えて「環境にいかに配慮しているか」というのは、現在、インテリア業界においても、会社の評価を左右するほどのトピックになっています。大きな会社ほどその傾向は強く、業界の潮流になっています。

みなさんは「環境に配慮したインテリアデザイン」と聞くとどんなことを想像しますか?

環境にやさしいインテリアというと、ストレートに思いつくところで、「再利用している」、「再生材を使用している」とか「無垢材だから体にやさしい」、というものが挙げられます。

でも、それ以外にもいろいろな切り口があります。逆の言い方をすると、再利用や再生材ならいつも環境にやさしいかというと、それも使い方次第です。

例えば、合成素材の工業製品であったとしても、頑丈にできていてライフサイクルが非常に長い。あるいは、手入れが楽で環境にやさしい中性洗剤で簡単に掃除ができるという側面があれば、これも環境に配慮していると言えます。

別の例だと、農作物には「地産地消」という言葉がありますが、実はインテリアにも同じ考え方があります。素材がいかに環境に配慮しているかというテーマで必死にインターネット検索をするよりも、地元の職人さんが答えを持っている可能性も高いです。

例えば、沖縄の建築廃材を沖縄県内で再利用するには効果的ですが、極端な話、それがエコ素材だからといって北海道で使用したら、それに輸送にかかる梱包資材、輸送時のエネルギー使用量を加味すると環境面から本末転倒です。そのプロジェクトが「環境に配慮していますよ」と見せる為に、かえって環境負荷を増やしてしまっているという話は、実は世の中には結構あります。
インテリアデザイナーとしては、空間を成り立たせるまでの工程で、

  • 使用する素材そのもの
  • 製造工程
  • 梱包
  • 輸送

など全部含めて、いかに環境汚染を避け、ごみを減らし、尚且つ手入れが楽で、いつまでも長く同じコンディションで使用できるか、といった側面にフォーカスをしながら、美しさを機能性の追求をしたいところです。

単に「エコ」と名のついたものに飛びつくのではなくて、こうしたいくつかの着眼点も持っておくと、より本質的で意味のあるプロジェクトを進められるのではないかと思います。

HAVE A BEAUTIFUL DAY
AI

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シカゴのインテリアデザイナーのあいです。独自開発したインテリアデザイナー、コーディネーター養成講座には現在100名以上が在籍。無料講座も提供中。インテリアのノウハウやトレンドなどを随時ブログ等で発信しています。
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