個性や価値観とインテリア

こんにちは。あいです。

住まいには、住み手の個性や価値観が反映されるものです。
そうお伝えすると、多くの方がうなずかれるのではないでしょうか?

このニュースレターをお読みいただいている皆さんは、インテリアに関心があり、「素敵な空間に暮らしたい」と願っている方だと思いますので、今日はその前提でお話を進めさせてください。


「海外のインテリアと日本のインテリアって、何が違うんだろう?」
「違いは感じるけれど、うまく言葉にできない」

そんな声を、生徒さんや読者の方から何度も聞いたことがあります。


私自身の考えでは、まず「スタイルに対する認識の違い」が大きいと思っています。

でも、最近ではそれだけでなく、「個性や価値観の反映具合い」にも大きな差があるのではないかと感じるようになりました。




日本の良さといえば、きめ細かさや器用さ、細部へのこだわりや配慮。

たとえば「これ専用の」や「これを解決する便利グッズ」など、痒いところに手が届くようなアイテムが本当に豊富です。

それらは「売れるから作る」のでしょうし、確かにあると便利ですが、反面「モノが増える」傾向にあるとも言えます。


でも一方で、日本のインテリアの価値観においては「ミニマルさ」というのが、圧倒的な勢力としてあります。

“雑誌に出てくるような、海外インテリア風の生活感のない空間”や、“とにかく物が少ないミニマルな部屋”を良しとする傾向が強い印象です。



都市の雑多さ、情報過多、増え続ける便利グッズ。

日本という環境は、気を抜くとすぐに「物が増える」方向に流れやすいのかもしれません。だからこそ、逆に「物を減らす」「生活感を消す」という方向に引っ張られやすいのかも?とも思います。

そう考えると、日本では“引き算”のインテリアが主流になりやすく、「自分らしく、好きなもので満たされた空間を作る」という“足し算”のアプローチとは、そもそもの方向性が違っているのかもしれません。



たとえば――
「不便でもミニマルの方がいい」と考えて我慢する。
「おしゃれな家に住んでると思われたいから、使い勝手は二の次」
「インテリア関係の仕事をしているんだから、モデルルームのような部屋じゃないと」

そんな“こう見られたい”という欲求が、個性の表現にブレーキをかけている場合もあるように思います。




でも本来、「物が少ないから海外っぽい」わけでもなければ、「物が多いから洗練されていない」というわけでもありません。

大切なのは、その空間に個性や価値観がちゃんと反映されているかどうか。
そして、それが“スタイル”として表現できているかどうかです。

そんなことを、ふと思い巡らせる機会があったので、今日は皆さんとシェアしてみました。

HAVE A BEAUTIFUL DAY
AI

 
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