WHAT DOES AN INTERIOR DESIGNER DO_インテリアデザイナーの仕事
インテリアデザイナーとは?
日本語で「インテリアデザイナー」と検索したとき、色々と説明が出て来ますが、少し抽象的な表現が多く(「内装をトータルで演出」とか)、昔の私は、実際の仕事を具体的にイメージすることができずにいました。また、日本の方に「インテリアデザインしています。」と言うと、インテリアコーディネーターの仕事をイメージする人があまりに多いので、今回はアメリカでのインテリアデザイナーの仕事について、少し具体的に説明してみたいと思います。
まず、
- 建築家の責任範囲・・・土地に建物を建てる事に関わる全てのこと
- インテリアデザイナーの責任範囲・・・建てられた建物の内装に関わる全てのこと
と定義されています。
インテリアデザイナーは、ときには建物に柱と外壁と屋根しかない状態(スケルトンといいます)からでもプロジェクトをスタートします。
まずはプロジェクトタイプ(住居、レストラン、花屋さんなど)をベースに、クライアントにインタビューをして、ニーズ(スタイル、色合い、部屋数、収容人数等々)をお聞きします。
それを元に、コンセプト(基本方針)を決め、インスピレーション(コンセプトを想起させる写真等)やカラーパレットを準備。そしてそれらと、対象となる建物、クライアントのニーズ、および国や州が定めたコード(規則)といった条件を満たしながら間取りを決め、水道や電気、ドア、階段、天井、壁などのデザイン、それにカスタム家具の設計なども行い、それらを図面に起こします。
次に仕上げに関わる材料、照明や水栓、ドアノブ、ベースボードなどのトリム、家具、生地、ペイントの色などを選びます。これらを2Dおよび3D図面とともにクライアントにプレゼンテーションし、さらに調整をして、プロジェクトの進行方向を定めるところまでが前半です。
後半は上記の図面等の資料を用いて、コントラクター(工務店)や大工さん、水道、電気関係のプロ達とチームを組み、実際に空間を仕上げます。そしてクライアントに引き渡して任務完了です。
私の知る限りですが、アメリカのこの業界では、日本人はとてもレアなようです。
このブログはデザイナーという立場でアメリカと日本の2つの世界を見ている私が、日本語でアメリカのインテリア事情を発信する場所です。読んで頂いた方に新しいインテリアの刺激をもたらし、知識を深めていただき、そして暮らしがより上質なものとなるような、そんなブログを目指していきたいと思います。
それでは、また次回。
Have a beautiful day,
AI