国際基準のインテリアデザインをアメリカからおとどけします

参考書籍について

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シカゴのインテリアデザイナーのあいです。独自開発したインテリアデザイナー、コーディネーター養成講座には現在100名以上が在籍。無料講座も提供中。インテリアのノウハウやトレンドなどを随時ブログ等で発信しています。
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こんにちは。あいです。

サンクスギビングも終わり、年末に向けかなり寒くなってきたシカゴです。

さて今回は、かなりの頻度で参考書籍ついてのリクエストを受けますので、それについて書いてみたいと思います。

 

コース生をはじめインテリアの勉強を真剣にされている方は気が付いていると思いますが、インテリアの勉強は歴史や文化、人間工学、人の心理、環境問題、社会の流れ、色の知識、電気、布の構造、木材の種類、ビジネスやお金、時間の使い方、コミュニケーション能力など目を向けるべきジャンルがすごく多いです。

そしてそれぞれのトピックで本を探すとそれだけで数センチを成す本が何冊もあります。

私は別に読書が好きなわけではありませんが、そんな事情ですので、自分の知識欲を満たす為にはどうも何冊も読まなければいけないようです。という事で残念ながら「これ1冊読めば全部網羅されているよ」といったコンセプトの本はなさそうです、というのが回答です。

心理学からインテリアに入る人、片づけ術から入る人、テーブルコーディネートから入る人、不動産から入る人、家具職人から入る人、歴史マニアからインテリアに入る人、本当にそれぞれですので、どんな本が良いのかというのも結局その人次第なんだろうなと思います。

 

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さらにインテリアのトレンドをキャッチするためのおすすめの雑誌についても聞かれる事が多いので、そちらについても私の考えをお伝えしたいと思います。

既に好きな雑誌がありそれをエンジョイしている方はこの話の対象にはなりません。トレンドをキャッチする為に何か読み物を探している方が対象です

 

雑誌には何を読者に見せたいのかというゴールやコンセプトが絶対にあります。

そこに近づく為の条件を満たしている写真を使い、言葉で語ります。つまり、世の中に出回っている物に対する情報に対して、見せる側の意図というフィルターで加工して掲載しています。

 

つまり、自分が見たい物ではなく、「相手が見せたいもの」見ている事になります。

トレンドもある程度はキャッチできますが、基本的には相手が特に売りたいものや見せたい特集に基づいた内容にフォーカスされています。

 

ですので、もっとニュートラルな視点で全体のトレンドの流れを知りたいのであれば、「販売店ではなくメーカーのウェブサイトを高い頻度でチェックする」という方法をお勧めしたいと思います。

 

ただ、これも1度覗いただけで効果を得られる美味しい蜜ではありません

年間の季節の移り変わりを通して何度もメーカーのウェブサイトをチェックしていると、新商品について網羅でき、それを繰り返すうちにトレンドの流れが変わった瞬間をキャッチできるようになってきます。

家具屋さんでお仕事をされている方やファッション業界、美容関係、靴、不動産も同じです。ずーっと情報を追っているとどこかのタイミングで必ず流れがつかめるようになります。

 

しかも1つのメーカーではなく、何社も見るというのもポイントです。

例えばインテリアの家具メーカーなどであれば、メーカーごとにスタイルやコンセプトが違ったりしますが、それでもずーっと追いかけていると、そのスタイルの範囲内での季節ごとのアレンジやコンセプトが変わったりします。そしてそれをさらに他社と比較してみたりするうちに、少しずつ自分の中で基準値ができてきます。

まとめると、雑誌は、相手が見せたい物を見にいくアクティビティ。家具の検索などは自分のみたい物だけを見るアクティビティ。そしてメーカーのウェブサイトに遊びに行くのは、だれか価値観を通さずに全体の流れをキャッチできるアクティビティといったところです。

 

ということで、もしかしたらみなさんが期待したようなお答えではなかったかもしれませんが、「これさえ読めば大丈夫!」みたいな本は残念ながら存在しません。

でも、だからこそ奥深くて魅力的でインテリアデザイナーという専門職が成立する世界なんだと、私は思っています。

 

Have a beautiful day
Ai

Image picture source: https://www.thespruce.com/how-to-sell-used-books-1388970

 

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