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色の性格

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シカゴのインテリアデザイナーのあいです。独自開発したインテリアデザイナー、コーディネーター養成講座には現在100名以上が在籍。無料講座も提供中。インテリアのノウハウやトレンドなどを随時ブログ等で発信しています。
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こんにちは、あいです。

今日も色の話をしようと思います。

私が「色」が好きです。単純に色のもつパワーや自分に何色が似合うのか、といったことに非常に興味があります。

 

ある時、パープルの入った配色のファブリックにターゲットを絞り、必死で探していました。意外と見つかりません。

グリーンはいくらでもあるのにパープルはなかなかハードルが高いです。ちょうど狙った通りの匙加減パープルが見つかりません。有名なブランドでもパープルとなると選択肢が非常に限定的です。

インテリアの世界のでは、パープルは一般的な色ではないのです。

高貴で神秘的なイメージのあるパープルは万人受けをするわけではなく、商品展開をしてもブルーやグリーンほどは売れ行きが期待できないという理由で、メーカーが積極的に商品展開をしないのだと私は思っています。

 

ピンクも同じです。

パープルほど限定的でないにしろ、こちらも万人受けはしません。

一部の女性にはとても人気のある色ですが、“人々“が利用する空間において使いやすい色ではありません。

もちろん、施設の使途によってはピンクというイメージがぴったりくることもあります。

”女性専用の“施設であったり、”ピンク色がブランディングそのもの“であればマッチする事も多いでしょう。

でも家族で住む家や、オフィス、その他商業系には難しいでしょう。

 

 

「では、最も一般受けする色は?」というと、レジデンシャル系で、ニュートラルカラー以外では、ブルーには圧倒的な量の選択肢があります。

なぜブルーなのか。

基本的に人は自宅に安らぎを求めています。日々の活動で外に向けて発するエネルギーをチャージしに帰ってくる場所です。ブルーを見ると神経を落ち着かせる物質が人の体内に発生するそうです。

次いでグリーンです。

生命力や安らぎ、ハーモニーを求めている人が無意識に手に取りたくなる色ではないでしょうか。

 

ティールはブルーとグリーンを混ぜた物です。青味を感じるグリーンだったり、黄味を感じるブルーだったりします。

ブルー→ティール→グリーンは家に安らぎを求める方々にとって効果的な選択肢です。

ブルー系もグリーン系も、色のトーンの操作する事で、どのインテリアスタイルにも応用が可能、という意味でも非常に扱い易い色です。

 

 

一方で、商業系のデザインやオフィスなどはいつも安らぎを求めているわけではありません。

それらについてはブランドイメージ、活動に直結する色のイメージ、もしくはその空間に求めたい雰囲気の表現などで全く違ってきますので、これらについてはブルーやグリーンが万能という感覚はありません

 

人は色から何等かメンタルをコントロールするパワーをもらいながら、その空間を使用しているようです。

インテリアの色を考える時に、「なんとなくで色を選び展開する」、「自分の好きな色だけを選ぶ」、あるいは「デザイナーとしての自分の性格や好み」はさておき、「色そのものの性格」も見るようにしてあげると組み合わせが楽になる事があります。

 

Have a beautiful day,
Ai

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