PCスキルは絶対に必要か?
こんにちは。あいです。
インテリアデザイナーに求められるスキルは本当に多岐にわたります。
インテリアデザインそのものの知識や描画力、テクノロジー系のスキル、色の知識などに加えて、時間管理能力、コミュニケーションスキルも必要です。もっとマニアックになってくると、木材の種類や金属の種類などなど、法律やら配管やら電気やら、書ききれないくらいです。
その中でもやはりテック系のスキルの重要度は増しており、私のスクールにも、その習得を大きな目的として入って来られる方も多いです。AIもすごい勢いで進化している中で、テック系のスキルへの注目度が益々高まっているのは納得がいくところです。
でもその一方で実は最近は「逆の思考もありではないか?」と思うようになりました。
先にもお伝えした通り、デザイナーが必要とするスキルは多方面でたくさんあります。
ですので、テック系のスキルを習得してAIと対抗するよりも、もうその辺はお任せしておいて、「リアルな人間だからこそできる部分」についてのスキルを磨くことを優先するのも一つの策として「アリ」と考えるようになりました。
もちろんテック系のスキルを持っている事は、強みに他なりません。これは断言できます。でもだからと言ってそれを持っていなくても、「別の戦い方がある」と私は思っています。
絵心が無くてもテック系のスキルでカバーできるように、PCで専門ソフトが扱えなくても、他にやりようはあるという事です。
「これからインテリアの勉強を始めたい」という人が感じるハードルの一つに、「PCが苦手である」もしくは「PC操作に慣れていない」というものがあります。
また、インテリアの勉強を始めてからその壁にあたり、モチベーションが下がり、インテリアの勉強がしんどくなってしまう事があります。
でも実はこれは本質的な問題ではありません。今一度、テクノロジー系のスキルが「何に利用するために必要なのか」(目的)について考えてみてください。
答えは「自分のアイデアを形にして、相手に伝えるため」だと思いますが、それが目的なのであれば他にも手段ってあると思いませんか?
絵が描けない人はソフトにその能力を委ね、ソフトが使えない人は絵を描いたり、言葉や画像や写真で伝えるなど方法があります。絵も描けないしソフトも使えないのであれば、使える人に依頼するという方法もあります。
「PCを使いこなす」という「手段」を目的化してはいけません。相手に自分のアイデアを伝えるという「目的」を思いだして、あれこれ方法を考えてみてください。デザイナーはクリエイティブな発想力も求められています。
インテリアのスキルの活かし方はとても柔軟で、いろいろな角度と切り口があります。勉強していくと「自分は何が得意で何が苦手」という事も見えてきます。そこで苦手なものに意識を向けるのではなく、「もっているスキルがどういったことに活かせるのか」というところに思考を向けていけば良いと思います。
私も苦手な分野はありますが、そうやって解決してきました。生徒さんにもこうした観点でアドバイスしています。
HAVE A BEAUTIFUL DAY
AI