国際基準のインテリアデザインをアメリカからおとどけします

デザイナーのパワー

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シカゴのインテリアデザイナーのあいです。独自開発したインテリアデザイナー、コーディネーター養成講座には現在100名以上が在籍。無料講座も提供中。インテリアのノウハウやトレンドなどを随時ブログ等で発信しています。
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こんにちは、あいです。
ささいな寒の戻りで平気で氷点下までいくシカゴです。

さて、今日はデザイナーの重要性について最近気が付いた事をお伝えしてみたいと思います。

私が過去数年間にわたって庭関係の仕事をお願いしてきた庭師がいます。

その人に以前、庭のデザインを依頼しました。

私から見た彼は、庭関係についてはプロだと思っていたので、参考資料になるような写真と植えたいと思ってる希望の植物を伝えれば、上手く形にしてくれると期待しましたが、その庭師は全くデザインができませんでした。

この業者とはデザインを伴わない庭仕事に関しては今も良い関係を築けているのですが、
いつも「ランドスケープデザインできます」と堂々と広告で謳ってる点についてはツッコミたい事がたくさんあります。

こうした経験を何度もした経験から言うと、職人さんたちは、こちらが何をどうしたいのかが明確で、的確な指示をすればそれなりの実力は発揮してくれる人ばかりです。でも「希望のイメージを伝えてそれを上手く形にして欲しい」と期待しても、ほぼ100%失敗に終わります。

つまり、やっぱり職人さんは職人さんであって、デザイナーではないのです。

インテリアや建築方面の職人さんが、実際に施工ができスキルがある立場を活かしてビジネスの範囲を広げようとするとき、多くはプロのデザイナーを雇うわけではなく、自社で解決すべく職人さん自身でデザインを手掛けるというケースが多いです。

そして多くの場合、知識に基づいてデザインをするのではなく、その経験値に基づいてクライアントの要望を実現する事になります

これでもそこそこのレベルのことはできるかも知れませんが、経験した事のないケースがきた場合やクライアントのこだわりが強い場合は対応が難しい事も多いです。

アメリカでこんな事を感じていますが、これと同じ図式は日本でも存在するようです。

「デザイン」という言葉はすでに日本語になってしまっていますが、ちゃんと訳すと「設計」という意味です。そして設計というのは、職人さんが持つスキルとは全く別物のスキルです。

プロジェクトの内容が複雑になるほど、規模が大きくなるほど、設計の重要性は高くなります。

私のメルマガを読んで頂いている方はすでにお気づきの方も多いと思いますが、インテリアも考えることと工程が多岐にわたりますので、やはり設計というものがとても大事になってきます。

ということで、

デザイナーというのは成功のキーを握る立ち位置で、そこが機能しないとプロジェクトを成功させるのは非常に難しいです。

私なりの見立てですが、デザイナーをしっかり持っている、ランドスケープ会社やリフォーム会社の仕事の仕上がりはやはりハイレベルです。一方でデザイナーをもっていない職人さんの仕事の明暗は、依頼主がいかに的確に指示するかにかかってきてしまいます。

日本の家づくりは、施主がいろいろと考えないといけない側、指示を出す側に回る事が多いですが、これの成功の明暗もまた施主にデザインスキルがあるかどうかにかかっています。多くの人が家づくりでご苦労されるのは、デザイナーがいない事も要因です。

デザイナーというのはプロジェクトの成功を助ける強力な存在だ、という風に改めて思います。

Have a beautiful day,
Ai

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