国際基準のインテリアデザインをアメリカからおとどけします

消えようとしているインテリア用語

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シカゴのインテリアデザイナーのあいです。独自開発したインテリアデザイナー、コーディネーター養成講座には現在100名以上が在籍。無料講座も提供中。インテリアのノウハウやトレンドなどを随時ブログ等で発信しています。
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こんにちは。あいです。

アメリカの建築インテリア業界から一つの用語が消えようとしています。

ジョージフロイド氏の事件を巡って、BLACK LIVES MATTER運動が活発になり、アメリカを中心に大荒れしていたのが夏頃。私自身はアメリカで生活をしていて差別を感じた事は一度もないのですが、私の目には見えないところ、耳に入ってこないところに差別問題がずっと根強くあるのだと思います。

夏頃のアメリカは私の住む郊外でもショッピングモールに火がつけられたり、車が突っ込んだり、車からおりた瞬間に突然殴られたという人がいたりと治安の悪い時期がありました。

今は一見落ち着いているのですが、この運動をきっかけに良くも悪くも文化というものが、色々なところで変わろうとしている今日この頃です。こうした情勢を受けて、差別とみなされるきっかけになるものを正していこうという積極的な動きも見られます。

その一つとして、ヒューストンの不動産業者協会では「マスターベッドルーム」という表記を全て改めました。これを受け、ニューヨークの不動産業界でもその動きがあります。

マスターベッドルームの歴史や定義は実はやや曖昧だとの事ですが、一般的に認識されている範囲では、家の中の一番偉い人が使う部屋という認識があります。ここに問題定義がされたようです。

一番偉い人が使う一番豪華な部屋に対して、そうでない人達が使う普通の部屋という上下関係や力関係といった縦割りの観念に基づいた差別的表現があるとの理由で、別の呼び方をしようという動きが活発になりつつあります。

新しい呼び方は、「プライマリーベッドルーム」。この呼び方以外にも案があるようですが、ヒューストンの協会ではこの言い方に統一をしたようです。私は近年中にインテリア業界や建築業界全体にも浸透するのではないかと思っています。

なお日本は元々、「主寝室」という言葉を使っているので問題ないのだと思いますが。。

今日は最近のアメリカの業界情報でした。

Have a beautiful day,
Ai

Image picture source: https://katarinaphang.com/disappearing-man-syndrome/

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