国際基準のインテリアデザインをアメリカからおとどけします

インテリアデザイナーに絵心は必要か?

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シカゴのインテリアデザイナーのあいです。独自開発したインテリアデザイナー、コーディネーター養成講座には現在100名以上が在籍。無料講座も提供中。インテリアのノウハウやトレンドなどを随時ブログ等で発信しています。
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こんにちは。あいです。

絵を描くのが好きな人得意な人とそうでない人って一般的に半々ぐらいなのでしょうか。

スクールに関してメッセージを頂く事がとても多いのですが、「絵心がなくてなかなか自信が持てない」というご相談がよくあります。
コース生の方から聞かれることも多いです。

インテリアデザインを習得するのにどれくらい絵心が必要かって話ですが、結論から言えば全くなくても問題ありません

アメリカでも手書き図面やパースなるものが主流であった時代がありますが、それって70年代80年代みたいなクラスで昔の話です。

日本でも図面はキャドで書くというのは最早常識の範囲ですが、3Dは手書き信仰がまだまだ強いようです。

大手のスクールでも手書き3Dの習得には力を注いでいるようです。

注力する理由については手書きによる温かみや味があるからだと聞いた事はありますが、なかなか捉えどころが難しい視点かなと思います。

3Dはあくまでビジュアライズに必要なコミュニケーションツールであって、アーティストの作品を楽しむわけではないので、見る側に提供したいのはできるだけわかりやすい仕上がりのイメージで、そこに温度や感情を提供する必要はないと思います。

ここからは費用対効果の話です。

確かに、手書きで3Dが描ける、つまり頭の中で正確に立体を捉え図に起こす事ができる能力はとても魅力的です。

でも別に絵心がないと自覚している方々がそれを一生懸命に訓練して習得するほどベネフィットのある能力でもありません。

描ける人はそれを活かせばよく、描けない人は別のところを伸ばすだけで良いとおもいます。

人の仕事の多くはコンピューターにとって代わってきていますが、3Dも同じです。コンピューターで描いた方がはるかに正確で速いです。

結局クライアントは別に味のある手書きアートをエンジョイしたいわけではなく、これから始まるプロジェクトで自分の空間がどんな風に仕上がるのかを疑似体験する事に興味があるのです。

せっかく見せる側が何十時間も努力して技術を磨き、何時間もかけて絵を描いても、クライアントは実際それほど価値を見出していないのが現実です。

技術を磨く事自体が目的化してしまうと、時間と労力ばかり消耗してしまいます。考えるべきは3Dをツールとしてどう使うのかのはずです。

同じ時間と労力をかけるのであれば、3Dソフトの技術を身に着ければ良いです。国際的なインテリアデザインの世界では20年以上も前に手書きの時代を終えています。

つまり、絵心がないからデザイナーとして自信が持てない、コーディネーターとして苦手分野が克服できていないお悩みなんて不要です。

今の時代のコーディネーターの方で手書きパースが苦手だという方は、例えば企業に就職するのに毛筆での書道が苦手でどうしようと悩んでいるのと同じです。そんな事忘れてしまって、悩んでいる時間をPCでの3D習得に費やす方が断然意味があります。

絵心を持っているかどうかが成功を左右するポイントではありません。得意な人や好きな人が使えば良い能力ってだけだと思ってほしいです。そんなお悩みが減る事を願っています。

Have a beautiful day,
Ai

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