国際基準のインテリアデザインをアメリカからおとどけします

玄関と玄関マットの役割

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シカゴのインテリアデザイナーのあいです。独自開発したインテリアデザイナー、コーディネーター養成講座には現在100名以上が在籍。無料講座も提供中。インテリアのノウハウやトレンドなどを随時ブログ等で発信しています。
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こんにちは。
あいです。

今日はアメリカの玄関周りの事情について話してみたいと思います。

お家には玄関という場所があります。

日本で玄関というと、玄関ドアよりも内側なのに裸足ではあまり歩きたくない感覚の、半分「外」とみなされるエリアです。
靴はそこで脱いで、玄関マットを通って家の中へ入ります。

その玄関マットと言われるものは装飾目的でしょうか?

 

私は物事の「歴史」から知るのが一番納得感があって信頼できるアプローチなので、なんでもすぐにルーツを知りたくなります。
そもそも日本でも欧米圏でも玄関というものは、外と内を繋ぐ中継地点です。

欧米の文化に視点を置いて説明すると、道の舗装もされていなかった時代は、外を歩くと靴には簡単に泥がついてしまいます。そして、その靴のまま家に上がるというのが欧米圏の昔の姿です。ここで玄関や玄関ホール、フォイヤーという場所の存在がとても大切です。

これらは外の世界から自分のテリトリーに入っていく大切なルートであり、例えば玄関に飾ってあるアート、花、美しい椅子などはその家のスタイルや自分の好みやライフスタイルを凝縮したものです。玄関を見るとその人の住まい方が分かるというのもそういった考えです。

そして、ここには通常、奥の部屋に続くラグがおいてあります。
ここを一歩進むごとに靴裏の泥を落としながら室内仕様にしていきます。これが欧米圏における玄関マットの使い方です。

 

アメリカ人の来訪者は良く我が家の玄関マットでゴシゴシと靴裏の汚れを拭いています。なんとなく、無意識にって感じにです。マナーという感覚が強いように思います。

日本人の玄関マット感覚だった頃の私には、驚愕の行動でしたが歴史を知って妙に納得しました。他人の家に自分の靴裏の泥を上げる事の方が作法として一大事って事です。それを防ぐツールが玄関マットです。アメリカにおける玄関マットというのはそういう役割であります。

(ただ、ちなみにですが、近年アメリカにすんだ事のある方であればピンとくるかもしれませんが、最近のアメリカのお家では、結構な割合で玄関で靴をちゃんと脱ぎます。少なくとも私の知り合い、ご近所などは家では裸足です。)

 

今日は玄関と玄関マットのルーツについてのお話でした。

Image source https://jane-athome.com/

Have a Beautiful Day
Ai

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