Zero地点、1歩目そして100歩目の世界
こんにちは。あいです。
シカゴはまだ雪景色ですが春の香りがしてきました。
明確な春はないので、冬みたいな日と夏みたいな日を繰り返しながら、いつの間にか夏日が増えて夏になるという感じで春が過ぎます。
インテリアの世界での仕事に強く憧れを抱いている方からの「結局は別の仕事につき、何年も方向転換できずにくすぶっている。なんとかしたい」というご相談が非常に多いです。多くの方は「激戦区に真正面から普通の装備で入る」前提で私に相談をされます。
激戦区というのは今既にマーケットとして確立されているインテリアコーディネーターの仕事場、普通の装備というのはコーディネーター資格を取る、もしくは相当の知識をつける。
しかもフリーランスとなると、その激戦区でひとりでお店を開店する。その上で稼ぎが欲しいという事です。インテリアの勉強をする以上、そのルートが当然だろうという発想がとても強いです。
その方々の考え方が甘いわけではないと思います。そこで勝てるとは思わないから別の仕事についたのでしょう。
それに対する私からのアドバイスは、「人並み以上の知識をつける事と、自分の得意分野をしっかりみつける事」です。それが無ければ激戦区に埋もれてしまうだけですが、それがあれば激戦区でも戦えますし、激戦区の外の世界も見えるようになります。
ではそのために何をすれば良いのか?
インテリアの世界に限らずですが、何者かになりたいと思っても、行動を起こさなければ、どんな些細な結果も生まれません。これは絶対に確かです。
僅か一歩でも踏み出せば、目には見えない何かが絶対に進み始めます。1歩進めた人には2歩目があります。当たり前ですが、それを100回繰り替えす事ができたなら100歩も進めます。
この100歩、簡単だと思いますか?
いえ、おそらく想像しているよりハードです。
でも踏み出す前の自分と比較したら、100歩進めた自分は明らかにレベルアップしていて、それまでに見えていなかった世界を見ているはずです。といっても、100歩目がゴールではありませんよ。100歩目までこれたのなら、200歩目の目標を語る資格があるという事です。
一方、まだZERO地点にいる方は、1歩目を踏み出す前から100歩目の世界がどうなのかが気になります。
100歩も進む価値があるのかどうか?どんな世界なのか?それって自分が欲しかったものなのか?どれくらいしんどいのか?所要時間はどれくらいか?ZERO地点と比較すると正直どちらの景色が綺麗なのか、200歩の世界ってどんなの?などなど。
でもそんなの本人が自分の目で見るまで分かりません。そして、自分の目で見る事に意味があると思います。絵をかくことや登山やスポーツの練習などとも似ているかもしれないですね。
ZERO地点と1歩目の違いはとてつもなく大きいです。でも1歩目と100歩目の差もすごいのです。
中には勇気を出して1歩目を踏み出したら、自動的に100歩目までは進むのだと思っていた、という方もいらっしゃいます。
でも残念ながら100歩進むというのは自力でしか成せません。
とはいえ、それの手助けになるモノやヒトが必ず存在するということもまた事実です。例えば私の場合は、それがアメリカの大学であり、恩師たちであり、いまのビジネスパートナーだったりします。
そうしたモノやヒトを見つける、出会う為に「自分で探して、考えて、決断する」というマインドセットが大切です。
日本ではまもなく年度初めですね、本格的に新しい年の始まりです。
インテリアに限らず、何か新しく始めたい方にはもっとも1歩踏み出しやすいタイミングです。
Have a beautiful day,
Ai