国際基準のインテリアデザインをアメリカからおとどけします

フリップに挑戦した話①

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シカゴのインテリアデザイナーのあいです。独自開発したインテリアデザイナー、コーディネーター養成講座には現在100名以上が在籍。無料講座も提供中。インテリアのノウハウやトレンドなどを随時ブログ等で発信しています。
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こんにちは。あいです。

中古の家を買って、キレイにリフォームして高く売って儲けるというビジネスをアメリカでは「フリップ」と言いますが聞いたことありますか?この手の人気テレビ番組も多く、その人気にあやかってなのか、近年アメリカでフリップが結構なブームでした。(最近はコロナの影響で下火かも知れません)

そして、家好き、やってみたがりの私たち夫婦が「自分たちにもできるかも!?」と向こう見ずに挑戦しようと思い立ったのは確か4年くらい前だったと思います。いまはもうやっていませんが、アメリカの不動産事情や建物の構造などいろいろと勉強になること(失敗も含め)も多かったので、このメルマガでも不定期にその時のお話をシェアしていこうかと思っています。

さて、まずは中古の家を買わないことには始まらないので、今回は初めてのフリップ物件探しの話です。

まず、アメリカの不動産売買事情ですが、物件は不動産屋毎に取り扱い物件が違うのではなく、ネット上で全米の物件情報が共有されています。そこで気になる物件があれば、不動産エージェントに依頼して一緒に見に行きます。
(なお、プロのフリッパーは売りに出る前から売り主にコンタクトしたりして直接交渉しますので素人とはアプローチが全然違います。そうした事実を知ったのはだいぶ後の話です)

見よう見まねのビギナーの私たちは、とりあえず自宅から改装作業に通える範囲の立地に、気になる家を見つけたのでエージェントのグロリアさんと一緒に見に行きました。確か、年始3日や4日といった新年への気持ちを新たにしたようなさわやかな日だったと思います。

フリップを目的に家探しをしているという事は、そのままでは住めないようなどうしようもないレベルの安く売りだされている家を探す事になります。そうした家は床の傾き、天井や壁に穴はたまた夜逃げ物件などなにかしらいわくつきです。

私たちの一軒目は「カビハウス」でした。小ぶりな平屋でしたが、地上に見えている家の広さとほぼ同じ広さの地下がありました。

地下や天井裏は夫の出番です。。

イヤそうに手袋とマスクをつけて、懐中電灯を持って中に入っていきました。一見大した問題もなさそうでしたが、写真を撮ると地下はカビだらけ。
「うえー、新年早々なんやねん。。」とブツブツ言ってましたが、まあ頑張って頂きました。

家に帰って、カビ除去のコストも含めて試算して、「これなら」という価格でオファーをしましたが他からもっと良いオファーがあったため、残念ながら私たちには買えませんでした。この後もなかなか買えずに苦労することになるのですが、フリップの流行もあり、こうした物件の競争率は高く簡単には手に入りません。(無邪気にそんなボロ家は誰も買わないだろうと甘く見ていました)

ちなみにこの家の後日談ですが、その数か月後に内装の解体が始まったと思ったら、半年後にはなにか致命的な欠陥?があったらしく張り紙がしてあり工事を中断していました。更に一年後に行ってみたら完全に原型をとどめない新しい家が建っていました。
おそらく何か厄介な問題を抱えていたと思われ「買えなくて結果オーライだったね」と夫婦で胸をなで下ろしました。

フリップはテレビでは楽しくて結構儲かるような感じなのですが、実際はリスキーでかなり大変な世界です。

まあ、それでも私たちは懲りずに物件探しを続行したのですが。
その続きの話はまたいつかしてみたいと思います。

Have a beautiful day,
Ai

Image picture source: https://www.firstequityfundingllc.com/how-to-start-flipping-houses/

 

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