国際基準のインテリアデザインをアメリカからおとどけします

ホテルルームのデザインミス

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シカゴのインテリアデザイナーのあいです。独自開発したインテリアデザイナー、コーディネーター養成講座には現在100名以上が在籍。無料講座も提供中。インテリアのノウハウやトレンドなどを随時ブログ等で発信しています。
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こんにちは。あいです。

さて、今回は原点に立ち返り、そもそも私はなぜ「日本にインテリアデザインの情報をお伝えしたい」と思っているのかについてを、お話ししたいと思います。

 

わたしがアメリカに住みだして、もうすぐ10年になります。その間何度か日本に一時帰国をしていますが、いつもこのことを考えます。

「日本のインテリア」と、いわゆる「海外インテリア」の違いは何なのか?

同じ疑問をお持ちの生徒さんともたくさん出会ってきました。

日本の技術レベルや仕事に対する真面目さは世界に誇れるレベルです。しかし、美しさと機能性を両立させて何かを表現するという面では、まだ向上の余地があるのかもしれません。

 

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一例ですが、先日、短期間ですが日本へ一時帰国しました。その時、東京で滞在したホテルはとても便利な場所にあり、新しくできたキレイなホテルでした。ただ間取りに関してひとつ致命的な欠点があり、それがとても残念だったのです。

 

空間の中でデザインミスを感じた事ってありますか?

インテリアデザインは与えられた条件下で優先順位を決め、最大限の結果を引き出すというゲームです。

デザインミスには、例えば、「計測間違いにより、ちょっと期待していたものとは違う仕上がりであった」とか、「色選びを間違え当初のイメージとは違う仕上がりになってしまった」というようなものがあります。これらは比較的早い段階で誰にでも気が付くものです。ですので開業前に修正できることも多いです。

一方、機能性に関わる優先順位の間違いは、使い始めるまで気づかれないことが多いため結構深刻です。

 

実はこのホテルでは機能性に関わるミスがありました。とても素敵なホテルでしたが、この点によって次も利用するかどうかはわかりません。

このミスの内容は次回メルマガで解説したいと思いますが、デザインミスによって失うものは決して小さくありません。

このホテルの場合、失うのは、優先順位の高くない事にかけてしまったコスト(人件費、材料費と所要時間)、施設利用者からリピートしてもらう可能性。

これはビジネスをしている環境では結構な痛手です。一般住宅の場合でも、多忙な毎日をやりくりして捻出した時間とお金を失い、それはそれで大きな痛手です。

 

またデザインミスは商業施設であれ一般住宅であれ、こういう直接的な損失だけでなく、うまくデザインできた部分も含め空間全体のレベルをさげてしまいます。使い手の満足度全体に影響してきて、地味に不快さがじわじわと募ります。これは家作りで経験されている方も多いのではないでしょうか?

多くの場合、普通の人には一見それがデザインミスによるものかは気づきにくいですが、でもなんとなく不快に感じることは変わりません。私の場合は何が原因かが良く見えてしまうので、余計に「ここをこうデザインするだけで全然良くなったのにもったいない」という気持ちになってしまいます。

もちろんアメリカでも同じように感じることもありますが、日本の方がこの点、まだまだ改善の余地が大きい気がしています。

 

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一方で日本ではどこへ言っても続々と新しい建物を作っており、建設業界のパワーを感じるとともに、インテリア業界への可能性も強く感じました。

建築物は周辺の土地環境との兼ね合いや建物自体の品質が大切ですが、インテリアは室内環境を創造するのが仕事ですので人が快適に過ごせるという部分が大切です。見た目の美しさや、雰囲気の良さももちろん、それだけではなく機能性や身体的な快適さも同時に叶えるのがポイントになります。

 

私がインテリアデザインの知識をお伝えする目的は、

  • インテリアをデザインする時に何が優先すべきことなのかの判断がつく
  • 何に迷っているのかさえわからない状態から、どうしたいからこうするという答えを自分で思いつくことができる
  • 具体的にポイントを絞ってプロに相談できる
  • もしくは相手の話を聞き誘導する事ができるようになる

そうした方を日本で一人でも多く増やす事です。

 

私の生徒さん達の中には建設建設業界、デザイン業界、不動産、ハウスメーカーなどプロ側の立ち位置でお仕事をされている方が非常に多いです。
一方で、理想の家作りを叶える為にご自身で視野を広げようと勉強されている方も多く、最近では将来を見据えて先行投資をしようという若い学生さんも増えてきました。

インテリアデザインの勉強は、株やビジネスなどの結果が保証されない勉強とは違います。

「学んだ事でビジネスを起こせるかどうか?」とか、「絶対に転職が可能かどうか?」という視点では結果は人それぞれですが(もちろん多数の生徒さんが成功されていますが)、「機能的で美しい快適な環境をデザインできるようになる」という事はもはやライフスキルです。

このスキルを活かせる機会は人生において数多くあります。

多くの方々のQOL(Quality of Life)が上がる事を期待して、また引き続き仕事を頑張っていこうと思っています。

 

HAVE A BEAUTIFUL DAY
AI

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シカゴのインテリアデザイナーのあいです。独自開発したインテリアデザイナー、コーディネーター養成講座には現在100名以上が在籍。無料講座も提供中。インテリアのノウハウやトレンドなどを随時ブログ等で発信しています。
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