国際基準のインテリアデザインをアメリカからおとどけします

インテリアの正解ってどうやって見つける?

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シカゴのインテリアデザイナーのあいです。独自開発したインテリアデザイナー、コーディネーター養成講座には現在100名以上が在籍。無料講座も提供中。インテリアのノウハウやトレンドなどを随時ブログ等で発信しています。
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こんにちは。あいです。

  • 本当にこのスタイルという見立てで正しいですか?
  • 検索でヒットしたという事はそのスタイルと認識して良いのでしょうか?
  • 何色を選ぶのが正解でしょうか?

という種類の質問を受ける事がありますが、残念ながら「これを見ると世の中のインテリアの正解不正解を網羅していますよ」という解答冊子はありません。

 

私から見た見解はあるけれど、それが公式に正解と定められているわけではないので、「正解なのか不正解なのか、100なのか0なのか、白なのか黒なのかという話ではない」というのが回答となる場合が多いです。

 

これは私がインテリアを知らないのではなく、ネットで出てきた写真か間違っているのではなく、その質問者の探し方が悪いのでもありません。

 

何が正解なのかは、その写真を見る人が何に着目して、どの部分がどんな根拠に基づいてそうだと言えると思うのか。というのが全てのポイントです。

 

インテリアデザインは、ルールや条件に基づいて機能性と美しさを両立させ、表現しますが、世の中の誰かが答えを知っている、あるいは公式に解答があり、その答えを教えてもらえると上達するといったお勉強ベースの発想ではありません。

 

ルールや条件に基づいて、空間を美しくマキシマイズできたらレベルが高いインテリアと言えますが、そうでなければレベルが低いだけで不正解なわけではありません。

 

更に、ウェブに落ちている情報が公式で正解な訳でもありません。今や多くの人が気軽に画像を投稿しています。当然ですが知識ありきの目で見ると、質の悪いインテリアの写真だって多いです。

 

質の悪いインテリアの写真では、作り手のコンセプトが不明、本人も知らぬ間にルール違反をしている、無意識にリズムが狂っている、黄金比率を無視している、色が正確に見えていない、こういったあたりが質を語る上で気になる点です。

 

インテリアデザインは、「黄金比率、法律、ガイドライン、現場の条件というルールの中で、いかに美しさを表現するか」というゲームです。

 

という事はルールの中でどんなプレイをするのかは自由です。この自由な表現の部分に対して正解不正解というジャッジをするのが難しいのです。

 

こんな色だからこういう方面だね、ここにこんなモチーフがあるからこういうところにインスピレーションを受けたのではないか、素材の特徴から言うとこういうスタイルである、家具の形から言うとこのスタイルの香りが強い。こういった部分からの分析になります。

 

このあたりの分析力がついてくると、自分なりに正解不正解が見えてくるはずです。そして、ルール違反をしているインテリアは評価の対象外と判断でき、ルールの中でゲームしているインテリアに関しては、その特徴、材質、色、香り、世界観からスタイルを分析できるようになったりします。

 

この情報を手に入れたらいつでも答え合わせができますよ、という物ではなく、自分なりに答えを導く為の軸を育てていくというのがインテリアを正しく嗅ぎ分けられるようになるポイントかと思います。

 

Have a beautiful day,
Ai

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シカゴのインテリアデザイナーのあいです。独自開発したインテリアデザイナー、コーディネーター養成講座には現在100名以上が在籍。無料講座も提供中。インテリアのノウハウやトレンドなどを随時ブログ等で発信しています。
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