国際基準のインテリアデザインをアメリカからおとどけします

トレンドを追うべきか否か?

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シカゴのインテリアデザイナーのあいです。独自開発したインテリアデザイナー、コーディネーター養成講座には現在100名以上が在籍。無料講座も提供中。インテリアのノウハウやトレンドなどを随時ブログ等で発信しています。
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こんにちは。あいです。

今回はインテリアトレンドの話でもしようかと思います。

約10年前、アメリカでは寒色系そしてファームハウス系インテリアが全盛でした。
そして、そのトレンドは5、6年前から徐々に暖色系に移行しています。

そして3年ぐらい前にはアールデコが復活し華やかなインテリアがトレンドでした。
そして、その流れはミッドセンチュリーモダンへと動きましたが、現代のミッドセンチュリーモダンはもっと自然と共存したい感じです。
幾何学模様や強い色を避けやさしいアースカラーと植物を好んでいます。

そして、そんなミッドセンチュリーモダンにボヘミアンが混ざってきたのが最近のインテリアの流れです。
合成素材のもつシャープなイメージからは離れ、ボリュームがあって、ソフトで丸くてスルッとした自然素材が主流です。
家具にも特徴があり、流線形で角が無いという特徴があります。
このあたりのスタイル比重の調整で、ジャパンディになったり北欧になったりという感じです。

少々複雑ですが、こんな流れです。

インテリアは空間全体の調整なので、お洋服よりコストがかかりますし、簡単に入れ替えは出来ません。ですので「トレンドを追いかけて、常に最先端を行きましょう」という話ではありません。

コマーシャルデザインだとある程度その感覚も必要ですが、レジデンシャルの場合は「トレンドに関わらず、自分の好きなスタイルの実現」がもっとも良い選択だと思います。

とはいえ、トレンドというのは好き嫌いに関わらず、至るところに現れますので、「自分のスタイルとしてそれが好き」なのか「トレンドとして魅力を感じている」だけなのかの区別は素人のみならず、プロでも少々難しいところです。

インテリアの世界のトレンドの波は3~5年のスローペースですが、最先端から末端に浸透するのにはアメリカでも2、3年かかります。

最先端というのはハイブランドが新作として発表しているものの、消費者からはまだまだ遠い世界でプライスレンジも高くハードルが高い感じ。

末端というのは、誰でも手に入る値段で、どこでも買えるような、手頃で身近になったものと思って頂ければ良いと思います。

さらに国をまたいでそのトレンドが浸透するのに2~3年を要する事を思えば、場合によってはアメリカではすっかり終了してしまったトレンドに、今更日本で大金をはたくようなケースもあります。

でも、これも個々の価値観次第ですので、トレンドが終わったものだから悪いという話でもありません。

さっきもお伝えした通り、デザイナー側がある程度トレンドの流れを掴んでおくと、このあたりの選択についてもっと良いアドバイスができるかと思います。

例えば「今のトレンドを意識するならこんな感じ。でもタイムレスで好きなものという観点ならこちら」といったように。

つまりデザイナーがトレンドを掴んでおくのは、流行りを追いかける為ではなく、視野を広げて良い選択ができるようになる為、と私は考えるようにしています。

 

Have a beautiful day,
Ai

Picture source: https://mtmetalframe.com

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