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「インテリアの歴史の勉強なんていらない」

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シカゴのインテリアデザイナーのあいです。独自開発したインテリアデザイナー、コーディネーター養成講座には現在100名以上が在籍。無料講座も提供中。インテリアのノウハウやトレンドなどを随時ブログ等で発信しています。
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こんにちは。あいです。

「インテリアの歴史なんて別に習う必要なくない?」という記事を見た事があります。

また、「AI INTERIORS のコース受講に興味はあるけれど、コーディネーター資格勉強をしたから私はマスタ―しています。だからそのあたりショートカットさせてもらえませんか?」っていう問い合わせも結構あります。

でもそれは、まったくもって勿体ない話です。

今日はここで「歴史のお勉強」っていう認識を改めてみたいと思います。インテリアの歴史を知ったらどう役立つの?って話です。

インテリアの歴史の勉強というのは、みなさんが想像するであろう”歴史の教科”ではりません。”過去のインテリアトレンドを網羅する事で、今の時代にあるスタイルが分かるようになる”って事です。

インテリアの歴史とスタイルは相当クリアな因果関係があります。

私が言う歴史は、諸外国の国の成り立ちを追いかけているわけではありません。インテリアは人の生活そのものですので、人々の生活が時代背景とともに具体的にどう移ろい、当時はどんな文化的背景や社会的背景があり、何が流行していたからこんなインテリアスタイルが主流だった、という経緯を知る事に大きな目的があります。

その目的の為に、古城の構造を知ったり、王さまや貴族のお部屋を覗いたり、当時の流行したものを知ったり、当時の職人技について知ってみたり、移民の人達が集まるアメリアではそれらがどうミックスされて今に至るのかなどの、文化をたどっていくという感じです。

そうすると、過去に流行したスタイルにどんな特徴があるのかが理解でき、今流行しているスタイルにどんなエッセンスがあるのかが見えるようになります。モダンとかエレガントとかナチュラルとかいうのはもっともっと枝葉の部分の話ですね。

日本ではインテリアスタイルについての住み分けは、主観的でざっくりした解説しかされていないようですので、実際に業界で仕事をされている方であっても、コーディネーター資格保有者であっても、スタイル認識には苦労されている方が多いです。

インテリアの歴史を知っているとプロとしての視界がクリアになります。ぼんやりしたテイストしか認識できないと、なかなか自信をもって仕事をする事につなげられません。

また、プロでなくて自宅づくりが目的の方でも、正しいスタイル認識を身に着けることは、後から余計にコストがかかる失敗をしなくて済む、というベネフィットにつながります。

私は何が目的か分からない勉強が嫌いです。

学校の歴史なんで何一つ記憶に残ってませんし、読書なんてした事もありませんでしたが、インテリアの歴史を知る事には確実に意味を感じたので、相当な量の本を読み、リサーチもしました。初めて歴史が楽しい勉強が楽しいと思えたっていうレベルで、です。

という事で、私は歴史の勉強をお勧めしているのではなく、スタイルの勉強をお勧めしているのです。

歴史を紐解くという角度から、スタイルの基本形が分かるんだったら、知っていて損はないと思いませんか?

それが分かってから、詳細な枝分かれや複合技の応用編スタイルや、モダンやエレガントといった匙加減のところに進むと、もっともっと視野が広がり、提案力が増して、自信にもつながると思います。

Have a beautiful day,
Ai

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シカゴのインテリアデザイナーのあいです。独自開発したインテリアデザイナー、コーディネーター養成講座には現在100名以上が在籍。無料講座も提供中。インテリアのノウハウやトレンドなどを随時ブログ等で発信しています。
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