国際基準のインテリアデザインをアメリカからおとどけします

資格のキキメ

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シカゴのインテリアデザイナーのあいです。独自開発したインテリアデザイナー、コーディネーター養成講座には現在100名以上が在籍。無料講座も提供中。インテリアのノウハウやトレンドなどを随時ブログ等で発信しています。
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こんにちは、あいです。

今回はインテリアデザイナーやコーディネーターとして仕事をしたい希望のある方の永遠のテーマ、「資格がいるのかいらないのか?」について話してみたいと思います。

なお、私は資格を持っていませんし、また私のスクールも資格取得を目指したものではありません。ですのでポジショントークにならないように、私の考えではなく、生徒さんから聞いた客観的事実のみをお話ししたいと思います。

私のスクールには現在約90名の生徒さんがいらっしゃいます。そして、これまで実際に私がお話ししてきた生徒さんは約180名です。当然ですが180名の方それぞれが異なるバックグラウンドをお持ちです。

正確にカウントした事はありませんが、そのうち約50%の方々は雇用形態に関わらずインテリア・建築業界の最前線でお仕事をされています。残り約50%の方々はインテリア・建築業界に関しては初心者だという方です。

さらに業界で仕事されている方の中での資格の有無を見てみると、一級建築士や二級建築士、インテリアコーディネーターなどの資格をお持ちの方が約50%、特に資格をお持ちでない方が約50%です。

建築士については、国家資格で仕事によっては必須資格のため、今回のテーマ「いるかいらないか」といえば、とりあえず「いります」という答えになります。一方でインテリアコーディネーター資格(IC資格)についてはどうでしょうか。

まず法的な観点でいくと、国家資格ではないので、仕事をする上で、IC資格はなくても大丈夫です。

次に能力的な観点でいくと、私の生徒さんでIC資格ありの方々と資格なしの方々で、何か傾向や特徴を感じるかというと、特に違いは感じません。それぞれどんな能力があって、どれだけ仕事で上手くいっているかは、資格の有無によらずバラバラです。資格がなくても上手くいっている方もいれば、あっても悩まれている方もいます。

また、生徒さん自身がIC資格について、どう捉えているかもバラバラです。持っていない方で「取りたい」という方もいれば、「インテリアの仕事をしたいがIC資格には興味ない」という方もいます。あるいは、持っている方で「持ってても意味ない」と仰る方もいます。ただ「とても役立った。立っている。」というような話はいまのところ聞きません。

以上が私が生徒さんと接する中で得た情報です。限られた人数ではありますが、全国各地のこれだけの人数の業界の人と話したことがある人はあんまりいないと思いますので、それなりに有益なデータではないかと思います。

「いるかいらないか?」は、それぞれみなさんの判断になると思いますので、私がどうこう言うことではないと思っています。ただ「持っていれば必ず役に立つ」というほどの強いパワーを持ったものでもなさそうですので、例えば「履歴書に書きたい」とか「名刺の肩書にしたい」とか、どのように使いたいのかという目的意識を持って、そのために費やすコストや労力と照らして、相応のリターンがあるのかどうか、を一度考えてみても良いかも、というのが私の意見です。

ちなみにアメリカでもNCIDQというインテリアデザイナーの資格がありますが、たいていこれを取る目的は、会社でのキャリアアップです。すでに独立して、それなり成功しているデザイナーなんかは、もはや取る目的がないので、取らない人も結構多いです。

私の生徒さんでも、資格取得すべきかどうか悩まれている方は少なからずいらっしゃいます。今後のキャリアを見据えて受験を検討されている方へのセカンドオピニオンになれば幸いです。

 

Have a beautiful day,
Ai

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