今日は素材です。
いつも言っていますが、トレンドというのは“現代”にあるものの反動であるという大きな特徴があります。
ある時代背景になにかしら反発した考えが膨らみ、次の時代の流れを生み出すというサイクルと同じで、あるインテリアスタイルとは全く違う要素を、人々が少しづつ求めるようになり、結果としてこれまでと違うインテリアスタイルが発生するという感じです。
インテリアと社会の流れもまた連動していますので、全く違う要素を求めるようになる背景には社会の在り方の変化なども関わっています。
また、散々流行った素材感や色に飽き、新鮮さを求めた結果、全く違う要素が「かっこいい」とされ目を向けられるようになって、世間の末端に浸透した頃には世の中の標準として取り扱いをされるという感じです。
このあたりはファッションも同じではないかと思います。
さて、今日取り上げる素材はクロームです。長らく特に人気の無かったクロームの出番がやってきました。
クロームの特徴は艶があってアンダートーンにはブルーが入っている、ピカッと冷たい印象のメタルです。ステンレスと同じような色です。
ちょっと前の常識からの反動で新しい波が来ると言いましたが、ジャパンディやスカンジナビアンなどの艶のないマットな感じ、土っぽい素材感、オーガニックな形状でポストモダンスタイルを表現するようなトレンドからの反動で、ギラっとしたもの、キラキラしたものヒヤッとした硬いものをかっこいいとする価値観が大きく表に出てきている印象です。
ガラリとインテリアの素材感を変えてしまうのではなく、マットでオーガニックな質感の中にアクセントとしてヒヤッと冷たいメタルがつやつやした存在感を放つような感じで使用するのに、トレンドの特徴があります。
こんな風に素材使いに新しい波が来ていますが、全体のスタイルはまだニュートラルカラーでコンテンポラリーポストモダンを表現するというところにとどまっています。
ちなみに、私はメタルのカラーミックスが好きです。
マットでややくすんだアンティークゴールド、ポリッシュドニッケル、そして完全にマットなアイアンの組み合わせが好きです。
ポリッシュドニッケルはシルバー925のように、僅かに黄色を感じるメタルなので、少しだけくすみのあるゴールドとはコントラストがありながら調和が良いです。そこ全く中立の立ち位置のアイアンのブラックによりまた別のコントラストを表現するという感覚が好みです。
トレンドはあくまでトレンドなので、業種により感度は必要ですが、自宅には自分の心に正直な素材選びをするのが失敗をしないコツです。
HAVE A BEAUTIFUL DAY
AI