国際基準のインテリアデザインをアメリカからおとどけします

国産品と輸入品、サイズの差より大事な事は

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シカゴのインテリアデザイナーのあいです。独自開発したインテリアデザイナー、コーディネーター養成講座には現在100名以上が在籍。無料講座も提供中。インテリアのノウハウやトレンドなどを随時ブログ等で発信しています。
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こんにちは。あいです。

基本的に私は生活の拠点がアメリカにありますのでほとんどの情報はこちらの物が入ってきます。

日本で使う家具についても、その選択肢の多さから輸入品をうまく取り入れたらいいのになって事で、それができるようになる物の見方についてあれこれクラスでは語っているのですが、「日本は家が小さいから海外の家具は大きすぎて…」といった意見もなくはないです。

当然日本もそうなのですが、アメリカに限らずおそらく世界中で、人が使うものには人間工学を基に様々な基準値があります。輸入家具は大きめといいつつも、人間の平均的なサイズを基準に設けたナンバーの範囲内であれば、日本人だろうとアメリカ人だろうと大差はありません。更に言えば、移民の国アメリカでは、総じてメキシカン系は男女ともに日本人より小柄だったりもしますし、私の身長は165cmですがそれでもアメリカ女性平均以上です。それらの人が使い勝手に問題を抱えているのかと言えば特にそうでもありません。

つまり、サイズ感の違いによる使い勝手については、基準の範囲内であればあまり気する必要がないと言いたいです。

そして、家に対するサイズ感。こちらについては、日本では圧迫感があると言い渡されてしまいそうですが、圧迫感という言葉自体が主観的で感情的、そして抽象的で人それぞれな感覚が強いなと思います。事実アメリカでインテリアデザインをする時には抽象的であったり感情的であったりするような感覚ではデザインせず、エビデンスベースといって心理学や人間工学などから導きだされた万人に共通するであろう部分を参考にプロジェクトを進めていきます。

ビッグピクチャーでとらえて、人間工学の基準値に合っているだとか、その基準値をもとに正確な動線が確保できているだとか、ライフスタイルに合っているか、そして美しく空間として統一感があるかという事が論点だなって思っています。

という事で、基準値の範囲内にある小さな差にこだわって成功したとか失敗したを論じるよりも、大きな視点でたくさんの選択肢を持てるようになるのがデザイナーが持つべき能力で、クライアントになるであろう素人のエンドユーザ―を正しい方向に導くために必要なのかなと考えています。

毎週飽きもせずアレコレ語っていますが、私の意見が万人に受け入れられるとも思いませんし、違う意見を持つ人を否定もしません。でもたぶん、ひとつの意見として賛同してくれる方々がいる事も信じています。どんな形でもいいので、誰かの心に響いて日本のインテリアレベルが上がれば嬉しいなって思っています。

 

Have a beautiful day,
Ai

image picture source: https://dornob.com/gullivers-furniture-giant-sized-tables-huge-scale-chairs/

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