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神経美学を使ったオフィスデザイン

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シカゴのインテリアデザイナーのあいです。独自開発したインテリアデザイナー、コーディネーター養成講座には現在100名以上が在籍。無料講座も提供中。インテリアのノウハウやトレンドなどを随時ブログ等で発信しています。
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こんにちは。あいです。

 

シカゴの「MART」という巨大ビル。ビル一つで一つの郵便番号のあるこのMARTにはインテリアショールームが集結しています。

 

ここで毎年6月に、商業系のインテリアの展示会「NEOCON」が開催されます。

 

今回はそこで「Neuroesthetics」(ニューロエセティクス)という言葉に目が留まりましたので、それに絡めたオフィスデザインのトレンドについて書いてみたいと思います。

 

住環境を考えるにあたり、建物や立地などのある程度の条件のある中で、住み手の希望に合わせながら美しさと機能性を求めていくのがインテリアデザインですが、この”美しさ”というのはインテリアにおいて唯一、感覚的なモノです。

 

デザインプロセスでこの美的感覚というのはデザイナーにある程度任されていますが、ニューロエセティクスという言葉は「神経美学」と訳され、「芸術作品の美しさを科学的に理解する」というのが私の解釈です。もしかしたらもっとわかりやすく的確な説明があるかもしれませんが。

 

そしてオフィスデザインの話です。

 

今のオフィスデザインでは、この神経美学を応用し、視覚的に感じる美しさ、あるいは音や香りなど、人の五感に心地よくアプローチするものを駆使することによって、快適な仕事環境を作り、それにより生産効率を上げようという試みがあるようです。

 

神経美学という角度から人が感じる美的感覚にアプローチする事で、そこで働く人の幸福感を上げ、結果、「前向きに”正しい選択”に導く」というのが狙うところらしいです。

 

例えば、「波や石の柄、空の様子、木の様子などの自然界に存在する形状のものには安心感を感じる」。また、「頭や心がスーっと軽くなるような、軽やかで涼しい色により集中力を上げる」などがあげられます。

 

オフィスデザインの色に関して言うと、具体的には「クールトーンと自然のあり様を掛け合わせたもの」というのがいまトレンドの流れにあるようです。(インテリアの世界ではブルー系統というのは何においても選択肢が多く、永遠に人気の色でしたが、ここ数年は、土っぽい色やニュートラルカラーに人気が集中していました。)

 

オフィスデザインの裏側に、神経美学を応用して生産効率を高めようという試みがあるというお話しでした。

 

新しく出来たオフィスを見る機会があれば、こういう要素を探して見るのも面白いかもしれません。

 

HAVE A BEAUTIFUL DAY
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