こんにちは。あいです。
はやくも1月も中旬に差し掛かりました。2024年の目標に向かって私の周囲は動きが活発です。時間を効率よく使う為に自分の決めたスケジュールに従って行動するというのは、大人でも子供でもなかなか難しいです。結局自分を律する事というのは誰にとっても難易度が高いものだと実感しています。
さて、今回は昨年夏から取り掛かっているオフィスデザインの仕事についてシェアしてみたいと思います。
地上二階、地下一階の3フロアからなる建物で、まもなく地下階の改装工事が完了し、引き続きで地上階のプロジェクトが始まろうとしています。今回のプロジェクトでは、顧客側が予め雇っていた工務店を紹介される形で、顧客、工務店、そしてデザイナー(私)の三者での関わりあいでの仕事です。
ところで、みなさんはオフィスデザインとレジデンシャルデザインの大きな違いとは何だと思いますか?
デザイナーによって全く違う考えがあるかもしれませんが、私はオフィスデザインでは「どのスタイルが主役になるか?」というよりも、その会社の「業種」とか「ロゴ」「社風」「商材」などを軸にしながら、「世の中の大きなトレンドに波に乗る」という感じの進め方で進めています。
例えば、クリエイティビティを世の中に売り出している会社やシステム開発の会社、製造業、食品、弁護士事務所など、それぞれに商材としているものが違います。そうなると「このスタイルを軸に」という進め方が合う場合と合わない場合があります。
今回の私のお客さんは、システム開発会社で会社ロゴはブルーです。
「十数年ぶりのリモデルでモダンなデザインにしてほしい。」と言われました。
とはいえ、先方のリクエストが具体的になにかのスタイルに特化しているというものではありません。
「そのスタイルが良く分からないからデザイナーに相談に来た」という感じです。社風はとても自由で、役職に関係なく、意見も人も行き来する風通しの良い職場であるという印象です。
デスクも半ばフリーアドレスで、犬とともに通勤している人もいるような職場ですが、商材としては「知性」を売りにしているシステム会社です。
こうした情報から、今回のプロジェクトでは、顧客と対話してスタイルの追求をするよりも、社風やビジネスモデルのもつ世界観を空間で表現するという方向性の方が向いていると考えました。
一方でレジデンシャルデザインのケースでは、スタイルをある程度決め、それに即して家主のライフスタイルや理想を追求していくような進め方をしています。
インテリアデザインにおいて、スタイルが軸になるというのは基本中の基本ですが、コマーシャルデザインやオフィスデザインの場合には、このように少し違ったアプローチをすることもあり、レジデンシャルとは優先順位などに少し違いがあるというお話しでした。このあたりの違いを頭の片隅に置いておくと、自分の考えも柔軟になり、デザインのハードルが少し下がってきたりします。
参考になればうれしいです。2024年もよろしくお願いします。
