国際基準のインテリアデザインをアメリカからおとどけします

インテリアの足し算と引き算

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シカゴのインテリアデザイナーのあいです。独自開発したインテリアデザイナー、コーディネーター養成講座には現在100名以上が在籍。無料講座も提供中。インテリアのノウハウやトレンドなどを随時ブログ等で発信しています。
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こんにちは。あいです。

「生活感がないインテリア」という表現が、日本では割とよく使われているようです。

これはごちゃごちゃした生活用品が目につかない部屋、といったものを指しているようです。

そして、家具が少なく、ものが全部引き出しにしまわれているようなミニマルな部屋ほど良し、という価値観もあるようです。

 

でも、本来「生活感がない」というのはインテリアの様式ではなくて、単なる部屋の状態だと思います。ですので「生活感がないインテリアの作り方」みたいな話を聞くとちょっと違和感を覚えます。

欧米諸国、少なくとも北米圏で一般的な価値観としては、生活感の無さをテーマにインテリアを構成している例は見かけません。

そして「生活感がないインテリア」という言葉には、何か引き算の発想を感じます。余計なものをできるだけ削り落としていくのが良い、そういう考え方です。

もちろん、それが好きな人もいると思いますが、そうではなく、必要なものを十分にそろえて、さらに美しく装飾しても、結果的にいくらでも「生活感がないインテリア」にはできると思います。

欧米の住宅や高級ホテルのインテリアに惹かれる人は、それらのインテリアに生活感は感じていないはずです。でも、それらがミニマルなインテリアな訳でもないはずです。

 

なぜそうなるのでしょうか?

 

本来のインテリアデザインは、美しさと機能性を叶えるために、足し算の発想で組み立てていきます。引き算の発想ではありません。

そして、その足し算にはルールがあります。そのルールを守っているかそうでないかが、ものがあっても美しいインテリアか、ものに溢れて「生活感」を感じるインテリアかの境目です。

日本のいわゆる”海外インテリア”と本物の海外のインテリアの違いは、この足し算のルールを知って作られているか、そうではないかにあるのかもしれません。

なんとなく海外っぽいアイテムを足してみても、足し算のルールを守らないで足しているので、なんだかしっくりこない、そういう話です。

引き算のインテリアは、独学でもなんとかなりそうですが、足し算にはいろいろなルールがあるので、やはり体系的に学ばないとなかなか出来るようにはならないだろうな、というのが私がアメリカでインテリアを勉強した感想です。

 

ちなみにミニマルなインテリアでさえも、単に引き算だけしたものと、足し算で積み上げた上で余計なものをそぎ落としたものなのかで、全然違っていると思います。

日本のWabisabiとかZENなどが海外でも受け入れられるのは、そういうところなのかなとも思ったりします。

 

Have a beautiful day,
Ai

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