ワークスタイルの変化とサウンドコントロール
こんにちは。あいです。
今の働き方は出社と在宅の「ハイブリッドスタイル」が主流になっているところも多いです。
私自身はコロナ以降2年間強、完全に在宅での仕事のスタイルで成り立っていました。
でも、外出することによる刺激も必要と感じたこともあり、今は家での仕事、出勤しての仕事、そしてランダムな案件の仕事をするというハイブリッドスタイルになっています。
家で仕事をする時は、人と会わなくて良い、通勤時間を考えなくて良い、好きな時に休憩できるなど、一見自分がコミットしている事に専念できる条件がそろっていそうですが、家は生活をする場所ですので、サウンドプライバシーのコントロールについては大きな課題です。
本日はそのことについてお話ししたいと思います。
みんながみんなとても広く大きな家に住んで、各自サウンドコントロールがされたオフィスがあるワケではないでしょう。私も自宅にプライベートオフィスがあるわけではありません。ですので、仕事の内容により家の中でPCを広げる場所を変えて仕事をしていますが、いつも音のコントロールには苦労をしています。
家で仕事する環境を作る場合に、サウンドコントロールはインテリアデザイナーにとっても直面するチャレンジのひとつです。これをマネージできるかどうかが空間の質を上げ下げします。
サウンドコントロールは防音室を作るだけが解決方法ではなく、デザイナーは素材の特徴を攻略する必要があります。
インテリアデザインの軸は美しさと機能性の両立ですが、サウンドコントロールにおいてもそれは同じです。吸音効果のある素材をどこにどのように美しく配置するかという部分に工夫が必要です。
パネリングやラグ、ファブリック、壁の中や天井に入れる詰め物の素材、ドアパネルの密度等、デザイナーが何を選択するかによって音のコントロールが可能です。
また間取りにおいて、室内のデスク等の配置によって、音が反響する向きを操ったり、隣に来る部屋や空間の用途を工夫して、音が響かない構造をつくったりする事もできます。
あるいは、珍しい案かもしれませんが、観葉植物にもサウンドコントロールの効果を期待できます。可動式の壁やドアを利用する事も選択肢に入ってくるでしょう。
現在のインテリアデザインにおいては、空間をフレキシブルに使える可能性を求めるトレンドもあります。働き方がハイブリッドなのであれば、その空間もハイブリッドが求められているのだと思います。
「美しさと機能性の両方を同時に同じだけ求める」という考え方から、「美しさを求める時と、機能性を求める時の両方に対応できる」という角度に変わって来ているのかもしれないなと、ふと考えたので、みなさんにもシェアしたいと思いました。
HAVE A BEAUTIFUL DAY
AI