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インテリアを勉強する理由

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シカゴのインテリアデザイナーのあいです。独自開発したインテリアデザイナー、コーディネーター養成講座には現在100名以上が在籍。無料講座も提供中。インテリアのノウハウやトレンドなどを随時ブログ等で発信しています。
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こんにちは。あいです。

「インテリアに興味がある」とご自身で気づきつつ、「年齢的にも、いまから特段キャリアチェンジをしたいという訳ではない」というライフステージにいらっしゃる方からのメッセージを多く受け取ります。

メッセージをくださる方々は、何か具体的に求めているわけではなく、単に「インテリアに対して興味があるんだよ。」という気持ちを伝えてくださいます。

そうした時、シンプルに自分と同じ事に興味があるという共通点に親近感が沸き、私はハッピーな気持ちになります。

と、同時に「このままインテリアの事を知らないままで本当にいいの?」という気持ちにもなります。

今回はそんな方々へ、私の考えをお伝えしたいと思います。

 

私がカレッジで本格的にインテリアの勉強を始めたのは30代後半に入ってからですが、同じ教室に私よりも年上の方はいくらでも見受けました。

もちろん若い方は転職もしやすいですし、キャリアチェンジの機会も多いでしょう。

一方で、私よりずっと年上の方々は本気で起業や就職を狙うというよりも、ご自身が積み重ねてきた生き方に寄り添う形で、更なる美しさと機能性を追求し、より豊なライフスタイルを送るべく、そのスキルを身に着けに来ているという感覚であるように感じました。

一通り育児を終え、少し落ち着いた生活が叶うようになった方が、より充実した忙しさを求めて何か勉強をしたいなという気持ちを持ち、ご自身がこれまでに興味のあったジャンルでチャレンジするというようなケースも多いようです。

つまりインテリアの勉強において、マネタイズできるというのが必ずしも理想のゴールというわけではありません。

自身が「生活を豊かにするための術を知っている状態になる」というのが、実は勉強によって誰もが得られる最大のベネフィットです。

私自身、確かにインテリアデザインを仕事にしてはいるものの、実は自分の住環境について、ちゃんと考えてコントロールしながら、少しずつ良くしていける能力が身に付いたことが、インテリアを学んだ大きな成果とも感じています。

 

因みに勉強する上では、年齢を重ねていることが有利に働く点もあります。

30~40代のレンジに入る私は年齢的にはカレッジでは中間の層で、年配の方とも若い方とも友達になれるお得な年齢層だったのですが、両者を見ていて気が付いた事があります。

インテリアの勉強はある程度、歳を重ねた方が知識と経験のピントが合いやすいということです。

親所有の住宅に寝室として自分の部屋がある人や、独立はしているもののワンルームしか知らないという人は、複数の人が同時に生活する生活空間のカオスに対する経験値が浅い傾向があります。

つまり、人間工学やプランニング、機能性、空間のリズムについて勉強をしても、具体的な経験値が低いので想像の域を出られない難しさに出会う事があります。

もちろんそういう方には、経験が後からついてくる事になるので、最終的には若いから不利という事はありません。

でも一方で、ある程度年齢を重ねた方はご自身の経験から生活動線のカオスを知っているだとか、不便さを感じた事があるからこその具体的な理想の姿を想像できるとか、マニアックなインテリアの知識に対してマッチングする記憶の引き出しがたくさんあります。

こう言った感覚はインテリアの勉強に非常に役に立つもので、知識の吸収が速く、作品への反映もスムーズだったりします。

 

ということで、もしインテリアの勉強に興味があるという気持ちをずっと抱えたままの方がいらっしゃるようであれば、年齢を気にする必要はありませんし、必ずしも仕事にしないといけないという訳でもありません。

固定観念をとっぱらって、インテリアの勉強と自分の生活の掛け算がどんな豊かさをもたらしてくれるのかについて、ぜひ一度想像をしてみてください。

HAVE A BEAUTIFUL DAY
AI

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シカゴのインテリアデザイナーのあいです。独自開発したインテリアデザイナー、コーディネーター養成講座には現在100名以上が在籍。無料講座も提供中。インテリアのノウハウやトレンドなどを随時ブログ等で発信しています。
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