べニアと無垢材の上下関係
こんにちは。あいです。
べニア VS 無垢材
どちらが高級か?
回答は不要ですか?無垢だと答える人が多いでしょう。
でも実はこの比較そのものが少しおかしいです。
無垢板のフローリング、無垢の木でつくったチェア。インテリア好きな人でもそうでない人でも、無垢の…とくると「素材が良く高級品」という印象と直結している方は多いようです。そしてべニアの…と聞くと、とりあえずチープな印象を持つ人も多いでしょう。
その気持ちは分かります。
安いべニアの家具は誰でも手に入るところで買い、無垢の家具は職人さんから買ったりするケースが多いのでしょう。この図式がそれぞれの印象に直結してしまっているのだと思います。
でも実はこの二つは対等で、上下関係はありません。
高級なヨットの内装にもべニア、高級車の内装にもべニア、グランドピアノにもべニアが使われます。また高額がついているアンティーク家具もべニアが使われています。かと思えば、ホームセンターに売っている収納家具もべニアです。でもベントレーの内装に使用しているべニアと、ホームセンターで売っているその家具のべニアは、同じべニアとはいえ、その品質は全く別物です。
一方で無垢材。加工内容に対して硬度が最適で、傷がなく、最も美しく木目のでる部分だけを贅沢に切り抜いた無垢の家具は、美しくそして高級です。でも、とりあえず切り倒してカットして作った家具も無垢です。こちらも同じ無垢とはいえ、品質は全く別物です。
べニアと無垢は全く違った魅力とそれぞれに品質のランクがありますので、好みによって分ける事ができても、一言で無垢が良くてべニアが悪いという区別には誤解があるということです。 べニアと無垢は、原材料が木という点で同じですが、加工方法が全く違うという点で別物なのです。
どちらを選ぶのかについては、べニアの繊細な加工技と装飾性の高さを好むのか、無垢の力強い自然の風合いと素朴さが好きなのかを問えばよいと思います。
また、べニアが良いのか無垢が良いのかは、目指すインテリアのスタイルによっても選択は変わってきます。
私は無垢のもつ素朴な感じや自然な風合いが、ややワイルドすぎるように感じるので、繊細な仕事が伺えるべニアが好きだなと思います。でも、これは単なる私の好みなので、良いとか悪いとかの話ではありません。
新しい発見、ありましたか?
Have a beautiful day,
Ai