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壁紙は贅沢品?

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シカゴのインテリアデザイナーのあいです。独自開発したインテリアデザイナー、コーディネーター養成講座には現在100名以上が在籍。無料講座も提供中。インテリアのノウハウやトレンドなどを随時ブログ等で発信しています。
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こんにちは。あいです。

今日は壁紙の話です。

アメリカでは壁の仕上げにおいてはペイントが一般的であり、壁紙はどちらかというと高級な装飾といった位置づけで認識されています。

日本とアメリカでは部屋の大きさの感覚や、センチとインチなど、キリの良い単位の区切り方が違うので明確な比較はちょっと難しいのですが、例えば約30㎡(約18畳)の部屋の場合で比較してみます。

この部屋の壁にペイントをしようと思った場合、そこそこクオリティの高い塗料を選んでも材料費は100ドルもかかりません。そして自分で塗ると、道具代は20ドルぐらいです。もしプロを雇った場合、その作業代は、この広さの部屋の壁だと約700から2000ドルになります。

同じ部屋を壁紙にすると、壁紙代は約600から6000ドルといったところです。値段の差はブランドの差や生産工程の差などです。ペイントと違って、壁紙は商品によっては柄合わせなどの目的で結構なロスもでますのでその分も含まれます。

そして、ペイントの様にDIYで簡単に塗る事はできませんので普通はプロを雇います。費用は700から1400ドルぐらいします。という事で単純に材料代と工賃を合わせると1300から7400ドルという数字になります。18畳の部屋の壁に7400ドル(約80万円)だと、これは贅沢ですよねー。

ちなみにですが、過去最も高額な壁紙は2006年に取引されたもので、同じ18畳で計算して約45000ドル(約500万円!)です。これはかなり異例ですが。

という事で、アメリカでは一般的にペイントが多いというのは、このコストの差が強く影響をしているのではないかと考えています。
さらにペイントには簡単に塗り替えられ、補修も簡単であるという利点もあります。
コストパフォーマンスが良くて、色の選択肢も数千もあると思うと、魅力はたくさんあり、実用的です。

日本ではペイントも一部で流行している様ですが、まだまだ壁紙の方が主流なので、アメリカではペイントが主流、壁紙は高級だということを知らない方も多いのではないかと思い紹介させていただきました。

Have a beautiful day,
Ai

Image picture source: https://www.grahambrown.com/us/botanica-teal-wallpaper/

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